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サノスとジム・スターリンの話

おはようございます。
今回はせっかく映画インフィニティウォーが公開したんだしそれに因んだエントリーでも書こうかなと
ふと思い書きなぐったものをそのままお出しする記事となります。

サノスがここまで日本で注目される日が来るとは……ということで、サノスに関するエピソード、
というより今回インフィニティウォーの原案となった作品群を創造したジム・スターリンという作家の話と、
スターリンのサノス関係の作品の話を私的に選んで書いていこうという趣旨で進めて行きます。



このエントリでは映画インフィニティウォーの核心に迫るネタバレはしないよう心がけて書き上げたつもりではございますが
読む方がインフィニティウォーを見たという前提があるつもりでも書いておりますのでどっかでぽろっとストーリーのネタバレしててもこう見なかったふりをする感じで了承いただければと思います。
あと初っ端からスタッフクレジットに関するネタバレはしてます。(MCU恒例のスタッフクレジット後の映像のネタバレではなく、ややこしいんですがスタッフクレジットのネタバレです)
それではいきましょう。



まず何故今回ジム・スターリンという男の話をするか、しなければならないかと言うと
インフィニティウォーのスタッフクレジットに、燦然と輝く
The producers would like to thank Jim Starlin for his significant contribution to the film.
という謝辞が書かれており、これに僕は涙を流し感動したというのが原動力となっております。(スタッフクレジットのネタバレとはこのことです。これ以降このエントリは映画本編に関する話はほぼしてません)

アメコミ映画において、コミックファンの楽しみ方の一つとして「最後のスタッフロールに、その作品に関するコミックを手がけたコミッククリエイターの名前が載っているか探す」というものがありまして
例えばジャック・カービィ等伝説的クリエイターの名を探すのはもちろんのこと、
キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャーの時は原案コミックのライターであるエド・ブルベイカーの名があるか探したり、
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの時は現ガーディアンズ結成エピソードを創り上げたダン・アブネット&アンディ・ラニングコンビ
ロケットラクーンの創造者であるマントロとギフェンの名を探したり
DCではワンダーウーマンであったら伝説的シリーズを手がけたジョージ・ペレズの名を探したり…といった風になっております。

その中でも今回インフィニティウォーでほとんど主役のような役割を果たした「サノス」というキャラクターを、マイク・フレドリックと共に創造した男であり、
インフィニティガントレットなどのサノスに関わる数々の伝説的作品を書き上げたジム・スターリンが特別枠としてクレジットに書かれていたことはやはり素晴らしいことでして。
マーベルユニバースにおいてサノスを宇宙に君臨する究極の悪役の1人としてその座を確立させた
サノスを創造し、育てた男として「ジム・スターリン」はサノスを語る際に欠けてはならない存在なのです。

似た例では、映画ジャスティスリーグにおいてフォース・ワールドを創造したコミック界のキングこと
ジャック・カービィ
の名が強調されクレジットされていて、視聴後の余韻をより深めてくれましたね……



ではジム・スターリンとはどういう作家か、簡単にですが書いていきましょう。
1949年に生まれたスターリンはベトナム戦争に際してアメリカ海軍で航空撮影の任に就き、ヘリコプターでベトナムの空を飛び、アメリカに戻ってくるといくつかの仕事を経てコミックに携わるようになっていきました。

スターリンはまさにシルバーエイジを少年時代に直撃した世代であり、マーベルコミックスのスタンやジャック・カービィ、スティーブ・ディッコに強く影響を受けていたことを本人も公言しています。

1972年よりアーティストとしてマーベルコミックスで仕事を得たスターリンは、
続く1973年にスクリプトを務めたマイク・フレドリックと共に後世まで語り継がれることとなるある作品を生み出すこととなります。



それこそが『インビンシブル・アイアンマン 55号』。アイアンマンの元にドラックス・ザ・デストロイヤーが究極の邪悪「サノス」の存在を警告しに現れ、アイアンマンはドラックスと共にサノスの脅威に直面するという
マーベルユニバースで初めてサノスというキャラクターが描かれた作品なのであります。

そしてこの直後、『キャプテンマーベル』誌上でスターリンはフレドリックと共に気高きクリーの戦士マーヴェルと、勇気ある地球の少年リック・ジョーンズの2人がサノスに立ち向かうストーリーラインを展開し
後半ではスターリンが自らがライティングとアートの両方を手がけるようになり、銀河の守護者キャプテンマーベルと恐るべき宇宙魔王サノスの激戦のサーガを語っていきました。
ここから、スターリンは「ライティング」と「アート」の双方においてその才能を開花させ、クリエイターとしてメキメキと頭角を表すようになっていきます。

キャプテンマーベルの25号から33号にかけその物語は描かれ、最後にはコズミックキューブの力で神と化したサノスに対し、
宇宙の守護者として覚醒したマーヴェルと、長きに渡り因縁を持つドラックスが立ち向かう決戦が描かれました。
さらに続いてスターリンはロイ・トーマスとギル・ケーンによって紡がれていた、「アダム・ウォーロック」誌のストーリーを引き継ぎ
人工救世主であるアダムと、悪に染まった未来のアダムであるメイガスとの戦いのエピソードを描きあげたのです。
この中で、世界の救世主たるアダムは同じくメイガスを倒さんとする、世界に死を齎す魔王サノスと共闘し
アダムと彼の仲間であるピップ・ザ・トロールとガモーラはサノスを加え4人で世界の命運を背負いメイガスとの壮絶なる死闘を繰り広げました。

そしてこれまで「キャプテンマーベル」と「アダムウォーロック」の作品の中で語ってきたサノスとの激戦の総決算として、『アベンジャーズ アニュアル』7号と『マーベル 2in1 アニュアル』2号にかけて
キャプテンマーベル、アダムウォーロック、アベンジャーズ、スパイダーマンにファンタスティックフォーのシングといった数々のマーベルヒーローと再び神のごとき力を得たサノスとの総力をかけた最終決戦が語られました。

このように、キャリア初期の1970年代においてマーベルで非常に輝かしい作品の数々を生み出したスターリンですが、
同じマーベルの仕事でも前述した作品の他にマスター・オブ・クンフーことシャンチーの創造にアーティストとして携わるなど、同時期にも多くの功績を成し遂げています。


また、キャリアを重ねたスターリンはやがてマーベル以外でも活躍の場を広げていき、1980年代においてそれは顕著なものとなりました。



80年代におけるスターリンの特筆すべき仕事といえば、DCコミックスでのバットマンにおけるライティングを語ることは外せないでしょう。
バットマンにおいて、「ナイツ・オブ・ザ・ビースト」や「ザ・カルト」いった名作を生み
さらに2代目ロビンことジェイソン・トッドが死亡する「デス・イン・ザ・ファミリー」をスターリンはライターとして手がけております。

そしてDCコミックスではスターリンはマイク・ミニョーラと共にニューゴッズが主題の物語である「コズミック・オデッセイ」を創り上げたことも語らない訳にはいきません。
スターリンに強い影響を与えたジャック・カービィのキャラクターであり、サノスのキャラクター性の元ネタとも言えるダークサイドやメトロンといった「ニューゴッズ」の神々の新たな物語を
スターリン自身の手で書き上げたこの作品は、彼の功績の中でも非常に鮮烈な輝きを放つ傑作となっています。

また、マーベルにおける1980年代のスターリンの作品といえば1982年の「デス・オブ・キャプテンマーベル」はまさに彼がマーベルユニバースに打ち立てた最高傑作の一つと言えるでしょう。
彼が描き続けたキャプテンマーベルの最期を壮絶に、荘厳に描き上げ、今尚マーベルコミックスの歴史の中でも傑作として語られる作品となっています。
この作品でのキャプテンマーベルの死は本当に感動的で、マーヴェルという高潔なる戦士の最期としてこれ以上ないフィナーレとなっており
キャラクターの復活展開が比較的多いアメコミにおいてもまさに聖域として、迂闊に復活させては絶対にいけないキャラクターとしてベン叔父さんなどのキャラクターと並ぶようなものとなりました。


そして1990年代に入り遂にスターリンは、マーベルユニバースのクロスオーバー作品の中でも最も名高い作品として挙げられる物語を世に送り出します。
そう、今回映画インフィニティウォーの元ネタとなった、「インフィニティ・ガントレット」に連なるインフィニティサーガの数々です。



1970年代のストーリーにおいて、完璧なフィナーレを迎え両者ともに死していたアダム・ウォーロックとサノスを復活させ、
サノスがインフィニティジェムを巡り宇宙の古き神々と連戦を繰り広げる「サノス・クエスト」、
サノスが神のごとき存在となり、アダム・ウォーロックを筆頭とした地球のヒーロー達や宇宙の超越存在達と壮絶な死闘を見せる「インフィニティ・ガントレット」、
復活したメイガスと再びアダムが対峙する「インフィニティ・ウォー」、女神ゴッデスによってヒーローが二分し戦う「インフィニティ・クルセイド
……と、超宇宙規模のマーベルユニバースを揺るがす激戦の数々を書き上げ、コミック界にジム・スターリンここに在りとその名声を確かなものとしたのでした。

そして2000年代以降も、ジム・スターリンはマーベルでは「マーベルユニバース ジ・エンド」、DCでは「デス・オブ・ニューゴッズ」といった様々な作品を作り出し、彼の作品達はマーベル、DC双方で今も多大な影響を与え続けているのです。
また、スターリンはドレッドスターなどのオリジナルタイトルの名作をも作り出しており、彼の数々の作品達は今も数多くの読者を魅了しています。


簡単にでしたが、以上がジム・スターリンの説明でありまして、彼のコミックという世界へ果たした偉業はそれはもう素晴らしいものなのです……

映画アベンジャーズから今年のインフィニティウォーまで、MCUの最大のヴィランとしてその存在感を遺憾無く発揮していたサノスがここまでその「凄み」を獲得しているのも、
ひとえにスターリンが創り出したキャラクター性、そしてストーリーの数々があってこそなのですよ

私も腰を据えてガッツリとスターリンのサノスサーガを読んだのは、インフィニティウォーの予習にしようと買い始めた今年に入ってからなのですが
1970年代のスターリン作品達は、読むものを問答無用で黙らせその大宇宙の迫力とマーヴェルとアダムの2人のヒーロー達の生き様が本当に何も言えることがないほど最高でした……

というか面白すぎて「俺こんな凄まじい大傑作読んだ後で映画インフィニティウォー見て楽しめるのか…?」って正直不安になるほどだったんですよね…それぐらい本当に最高だったんですよ。(映画も本当に最高だったので心配は杞憂に終わりました)




ではそろそろサノス関連の作品についての話にいきましょうか。
サノスの歴戦のバトルの中で特筆すべきエピソードとは何だろうと考えてみると
真っ先に上がるのはインフィニティガントレットになるのかもしれませんが
それは現在邦訳が出てるので邦訳を買って読んでくださいということで
僕が話したいことをやりたいように書くこの場ではスターリン期『キャプテンマーベル』誌で展開されたキャプテンマーベルVSサノスについて述べて行こうと思います。

このキャプテンマーベルとサノスの戦いを描くサノスウォーは、マーベルにおいてサノスが初登場してからヒーローと決戦を迎えるまでの一連の物語で
サノスが初めて大規模にヒーロー達と戦う物語なのでありまして。
アイアンマン」紙において初登場を果たしたサノスはアイアンマンとドラックスと対面するもそれは実はロボットで
その翌月から本物のサノスと戦うストーリーがキャプテンマーベルにおいて展開され、サノスが大物ヴィランとしてマーベルユニバースにサノスここにありと名を馳せるきっかけとなったのがこの作品なのでありました。

このサノスとの戦いはいわゆるクロスオーバーイベントのように様々なタイトルを交差し
まずサノスとドラックスが初登場する『インビンシブル・アイアンマン』55号から始まって、
物語の本筋を語る主役タイトルの『キャプテンマーベル』25~33号、
地球で初めてサノスの脅威に直面したアイアンマン、そして一度サノスに対面したシングが共闘し、サノスの手下のブラッドブラザーズとの戦いが繰り広げられる『マーベル・フィーチャー』12号、
タイタン育ちのムーンドラゴンとキャプテンマーベルが出会う『デアデビル&ブラックウィドウ』105~107号、
そしてサノスの大艦隊をヒーロー達が迎え撃つ『アベンジャーズ』125号、と様々なタイトルが入り混じり物語が展開されていきました。

そこで今回は物語のメインであるキャプテンマーベルのストーリーについてごりごりと思うままに書いていきます。
では簡単にですがキャラクターの紹介をしてからどんどん進みましょう。


キャプテンマーベル(マーヴェル)




宇宙に名だたる大帝国惑星クリー出身の高潔なる戦士。
地球へ任務のため派遣されていたのだが、正義のため、人々を守るため戦うことを決意。キャプテンマーベルとして戦うヒーローとなる。
空を飛ぶことができ、超人的な怪力と格闘センスを持っている。
この時期はある事情により普段はネガティヴゾーンに肉体が囚われているのだが、地球人の少年リック・ジョーンズと精神感応で繋がっており
リックが両手のネガ・バンドを重ね打ち鳴らすことでリックとマーヴェルの肉体が入れ替わり、ネガティヴゾーンから地球に現れることが出来る。


リック・ジョーンズ
ブルースバナー博士がハルクとなってしまったガンマ線爆弾事故の場にたまたま居合わせていた少年。
ハルクの仲間としてバナーを助け、ヒーロー達と関わっていくうちにアベンジャーズと深い交友を結ぶようになった。
この頃はネガティヴゾーンに幽閉されたキャプテンマーベルと結合しており、両手のネガバンドを重ね鳴らすことでマーヴェルと自らの肉体を入れ替えることが出来る。
スーパーパワーを持っているわけではないが、勇気と智慧で正義のために戦う。

ドラックス・ザ・デストロイヤー




サノスを倒すという使命の下に土塊から生み出された邪悪を破壊する者。
土星の衛星タイタンのかつての指導者であるメンターが、指導者の地位を簒奪し邪悪の限りを尽くす息子サノスを倒すために宇宙の神クロノスへ祈りを捧げた際、クロノスがタイタンを救うために創り出した戦士がドラックスなのである。
しかしその誕生にはある秘密が隠されていた……


サノス

土星の衛星タイタンを支配する邪悪なる覇王。
宇宙でもトップクラスの非常に優れた頭脳と技術力に加え、凄まじき怪力とヒーロー達を一撃で戦闘不能に陥らせるほど強力なエネルギーブラストを放つことができる。また敵の力を奪ったり、異次元空間に引き摺り込むなど数多くの不思議な力を有している。
元々タイタンを統治していた指導者メンターの息子として生まれたが、育っていくうちにタイタンの優れた科学技術で兵器を作り出したりなど犯罪への道に進み始める。
タイタンを追放されると宇宙各地で犯罪者を集め軍団を組織し、故郷タイタンへ舞い戻り虐殺と支配を行なった。
その力で全宇宙の支配を狙っており、その第一歩として地球への侵攻を目論んでいる。
宇宙の支配という壮大な計画の裏には彼のある目的があり……



Captain Marvel 25-28

Story,Script :Mike Friedrich
Plot,Art :Jim Starlin

29-33
Story and Art:Jim Starlin


キャプテンマーベルは突如スーパースクラルとスクラッグという2人のスクラル星人に襲われ、
スクラルによってマーヴェルとリックの手助けをしてくれていたサヴァンナ教授を殺害され、さらに教授の娘でありリックのガールフレンドであるロウアンが突然リック達を裏切りスクラルの側に寝返るという事態になってしまう。
マーヴェルはスクラルズをなんとか撃退するも彼らが去り際に強大な黒幕によって指示されて行動していたことを仄めかし、
リックとマーヴェルは強大なスクラル星人の更に上にいる存在といずれ戦うことになるという不吉な予感を抱く。

続いて、リックとマーヴェルはロウアンを見つけると、彼女からスクラル星人を指揮する強大な存在について教えられる。
それこそが土星の衛星タイタンを支配する暴君、宇宙中の凶悪なエイリアンを組織し、軍団を持って世界の支配を狙う覇王、サノスであった
サノスは人類の科学力では取り除けない洗脳装置、スレイヴディスクを使い
地球の重要人物たちを支配しようと目論んでいるのだという。
ロウアンもサノス軍団のスレイヴディスクによって彼女の意思を残したまま体の自由のみを奪う洗脳で支配されていたため、
リック達を裏切るような真似をさせられていたのだ。リックは彼女を助けると約束し、アベンジャーズマンションへ連れていきアベンジャーズの技術力でどうにかできないかと思案する。


その後、一部始終を監視していたサノスとスクラル星人によってマーヴェルはファンタスティックフォーの1人であるシングと鉢合わされ、彼らは互いにスクラル星人の変身だと思い込まされたことで戦いに突入してしまう。
互角の戦いを繰り広げるマーヴェルとシングだったが、遂にマーヴェルが優位に立ち、シングの命を奪う寸前に至る。
だが、例えどれほど憎き敵であっても殺すことはできないとマーヴェルは武器を離す。ここで作戦が失敗したスクラル星人はサノスによって石にされて命を奪われてしまう。
そのスクラルの響き渡る断末魔を聞いたマーヴェルとシングは声の元にかけつけると、恐ろしい形相で石化したスクラル星人が立っていた。

「こりゃひでえ!一体誰がこんな事を!」
そこに大きな影が姿をあらわす。

「余の力だ! 刮目して見よ、地球人、そして貴様、クリーのマーヴェルよ!余こそはサノス。タイタンの王、そしてやがて、世界の皇帝となる者である!」

彼こそが宇宙の覇権を狙う暴君サノスであった。彼の傍にはスクラル星人と、外套を着た謎の人物が付き従っている。
シングは激昂しサノスに殴りかかるが、エネルギー衝撃波の一撃でいともたやすく倒されてしまう。
そして臨戦態勢のマーヴェルへサノスはその怪しき瞳を向けると、なんとマーヴェルは力を失い、ただの少年であるリックへ無理やり変身させられてしまった!
そしてサノスたちは、昏倒したシングを置いてリックを連れ去り、宇宙の彼方へワープを行い消え去ったのだった……


サノスの基地に囚われたリックは、タイタンのコンピューター、アイザックによって精神解読を行われ、所有者に全知全能の力をもたらす兵器、「コズミックキューブ」の所在をサノスに知られてしまう。
そして両腕を繋がれ、マーヴェルを呼び出すことができない状況で幽閉されるリック。
それを助けたのはサノスの父でありかつてのタイタンの指導者だったメンターと、サノスの兄弟であるエロスであった。
メンターとエロスはタイタンに自由を取り戻すレジスタンスとして活動しており、かつての家族であったサノスと敵対し戦っていた。
もともと緑豊かな平和な惑星であったタイタンにサノスが引き起こした虐殺と圧政の悲劇、
そしてサノスという銀河最悪の暴君がいずれ銀河を危うくするということに直面したリックは、必ず奴を止めねばならないと誓う。そして腕を打ち鳴らし変身する…キャプテンマーベルに!

マーヴェルはメンターとエロスとともにサノス軍団と戦闘を繰り広げ、軍団の幹部であるスーパースクラルを撃退する!


一方、サノスは地球へのワープを成功させ、コズミックキューブが鎮座された秘密の洞窟に辿り着いていた。
まさに神秘の秘宝が眼前に迫ったその時、1人の男がサノスに立ちふさがる。
彼こそがサノスへの復讐のため生きる男、人間兵器ドラックス・ザ・デストロイヤーである
因縁の敵対者と対面したサノスは、デストロイヤーをタイムマインド・シンクワープという異次元空間に引き摺り込む。
このシンクワープ空間では物体が捻れ、現実が虚構となり、実在と非実在の中で狂気の渦に飲まれていく…
サノスはこの狂気攻撃でデストロイヤーを侵食していく。

だがデストロイヤーは脅威的な精神力で自らの精神を異次元空間から解き放ち、遂にシンクワープを打ち破ることに成功する!


まさに精神を蝕んでいく様な狂気と混沌が襲うシンクワープの描写が見事だ


これにはサノスも驚き賞賛するが、シンクワープ空間で受けたあまりにも大きい負荷によってデストロイヤーは昏倒してしまう…そして邪魔者がいなくなった今、遂にサノスは究極兵器コズミックキューブをその手に摑んだのである!


サノスがドラックスと戦っている間に、リックとマーヴェルはメンターの力で地球へと帰還しており、
アベンジャーズマンションにて、ロウアンの治療のため、そしてサノス襲来の危機をアベンジャーズに警告するためにアベンジャーズと会合を開いていた。
しかしそこにコントローラーというサノスの配下のヴィランがロウアンを奪うため急襲。マーヴェルを残しアベンジャーズは敗北してしまう。
マーヴェルはコントローラーに拘束され、洗脳装置スレイヴディスクを取り付けられてしまうが
マーヴェルの体にはリックとマーヴェルの2人の精神が存在しており、2人の精神力を持って洗脳から脱することに成功する。
しかしコントローラーは今度は力づくでマーヴェルを抹殺しようと、アベンジャーズマンションの巨大な機械をぶん投げてマーヴェルは下敷きとなってしまう。

すると突然マーヴェルは姿を消して変身が解除され、残されたリックは機械の下で絶体絶命に、ロウアンはコントローラーによって連れ去られてしまった…
機械の下敷きになったリックは変身しようとバンドを打ち鳴らしてもマーヴェルは現れない…マーヴェルはどこへ行ってしまったのか。

その頃、ある存在によってマーヴェルは宇宙の彼方へ招かれていたのだった。
キャプテンマーベルを呼び出した存在、それはグロテスクな外観に巨大な瞳を有した謎の宇宙の超存在であった!
「イオン」と自称するそれは、マーヴェルを待望されていた銀河の守護者だと認め、この宇宙の真理と、サノスに対抗しうる力を与えるために呼び出したのだと言う。



クロノスから生み出された、やがて銀河を破滅に導く存在が現れた際に対抗する力を授けるもの、イオン。
イオンはマーヴェルこそが銀河を救う守護者なのだと言い、彼に試練を与えてくる。
試練の中で戦士としてではなく守護者として、この世に破滅を齎す戦争を止め、人々を守る者として覚醒したマーヴェルは精神の超越と共に肉体も覚醒していく。

マーヴェルは宇宙の真理を知覚する「コズミック・アワネス」を会得し、彼は生命の知覚を超越していく…
銀の髪が黄金へと変わり、キャプテンマーベルは今まさに、この宇宙最強の守護者へと進化した!

イオンはその力を試すため、ロナンなどのマーヴェルがこれまで戦って来た者たちの幻影を生み出し戦わせるが、
究極の守護者となったマーヴェルはたやすく敵影を粉砕していく。
そして最後の試練に、投影された自分自身と合間見え、キャプテンマーベルはそれすらも打ち勝ち、自分の中の悪魔を倒したことで自由という生命の真の意味を見出し獲得する。
超存在イオンもマーヴェルが宇宙史上最高の究極の守護者として相応しいと満足し彼を送り返す。
ここに銀河の敵サノスを迎え撃つことのできる守護者が遂に誕生したのだ!




試練を終えたマーヴェルはようやくリックの元に戻り、下敷きになっていたリックは変身することで危機を脱することができた。
その後リックとマーヴェルはコントローラーを打ち倒しスレイヴディスクに洗脳された人々を解放し、リックの愛するロウアンも救い出すことに成功する。
そして物語の準備は整いキャプテンマーベル31号から、コズミックキューブを手にしたサノスとの決戦に突入していく!



遂に地球への侵攻を開始したサノス。サノスの脅威を伝えるためアベンジャーズマンションを訪れたキャプテンマーベルだったが、そこには既に先客がいた。
彼より先にドラックス・ザ・デストロイヤーが現れていたのである。だがデストロイヤーはアベンジャーズに襲撃者と間違われ拘束されており、マーヴェルのとりなしでようやく解放される。
ドラックスは遂にサノスがコズミックキューブを手にし大侵攻を始めようとしているという情報をタイタンのスーパーコンピュータ、アイザックから入手し、
アイザックの計算によればサノスを止められる可能性はたった0.4パーセントだがあると語り、その鍵となるのがキャプテンマーベルなのだという。

コズミックキューブの力を手にしてしまったサノスはもはや容易く太陽系全体を消滅させることすらできると語るマーヴェル。
史上最悪の脅威を前に、遂にヒーロー達が団結する時が来てしまったのである。


一方サノスは、謎の外套纏った人物と共にコズミックキューブを通してアベンジャーズマンションの様子を監視していた。
サノスは既に父であり強力なパワーを持つメンター、そして兄弟であるエロスの身を拘束しており、
もはや彼を止めることができるのは太陽系では地球のヒーローだけという状況であった。
そんな中余裕綽々といった様子でヒーロー達を監視し嘲笑うサノスは、彼の全宇宙支配の邪魔者となる要素として、
キャプテンマーベル、アイアンマン、ドラックス、ムーンドラゴンは脅威になるため排除せねばと語る。
そしてサノスは自身の本当の目的を語り始める。なぜ、彼は銀河を支配しようとしているのか。帝王として君臨しようとしているのか。

力への欲求や支配欲か?違う。より偉大な繁栄を築くため宇宙の覇権を得て太陽系連合を作るためか?違う。
サノスの本当の目的、それは死の女神デスへの愛のためであったのだ!サノスはこれまでずっと自らに付き従っていた外套の人物のフードを下ろすと、そこから青白い美女が姿を現した。彼女こそが死の化身、女神デスだったのだ。死の女神へ自身の献身を示すため、今こそ地球をその手にすると宣言した!





アベンジャーズマンションでは、マーヴェルがこれまでのサノスとの戦いの経緯を仲間達に説明していた。
しかしその最中、突然キャプテンマーベル、アイアンマン、ドラックス、ムーンドラゴンの4人が消失する!

彼らは気付くと惑星タイタンのサノスの眼前におり、サノスの力で強制ワープさせられてしまっていたのだ。
ドラックスは攻撃を試みるも、コズミックキューブの力によって一瞬で拘束され、地球最後の希望である4人はタイタンのレジスタンスであるサノスの父メンターやサノスの兄弟であるエロスと共に虜囚の身となってしまった!
マーヴェル達に自らの力を誇示するサノスは、一隻一隻がとてつもない火力を誇る大艦隊で地球へ向け侵攻を開始したと言うのだ。
更にサノスは最悪の光景を見せつける。コズミックキューブの力で彼は、遂にタイタンの巨神であるクロノスすらも既に彼の拘束下にあることをヒーロー達に見せつけた!


もはや頼れる者はどこにもいない…絶体絶命の地球のヒーロー達。しかしキャプテンマーベルは、拘束されている中なんとかバンドを打ち鳴らし、ネガティヴゾーンのリックと体を交換し
その際に発せられるエネルギーでサノスによるヒーロー達へのエネルギー拘束を解くことに成功する!
リックはすぐさままたマーヴェルの身体に変身すると、ヒーロー達とサノスの大混戦に突入。

「銀河の運命が私たちにかかっている!」とマーヴェル達は必死で立ち向かう。
その最中、解放されたタイタンのかつての統治者メンターは、タイタンの運行コンピュータシステムへある指令を下す。星の自転を止めさせる指令を!
自転が止まったことでタイタンは土星の衛星軌道を外れ大規模変動が起こり、そのとてつもない衝撃がサノス達を襲う。

暴れまわる大地によってサノスはそのコズミックキューブを落としてしまい、ヒーロー達は一瞬の勝機を得る!
エロス、アイアンマン、ドラックスが立ちふさがるが、素でも恐ろしく強いサノスに吹き飛ばされる。
マーヴェルは大立ち回りを演じ、スピードでサノスを翻弄するも一歩及ばず叩きつけられ昏倒する。ムーンドラゴンはテレパシーで精神戦を仕掛けるが、サノスの狂気的な精神力に敗北する……
ヒーロー達をキューブ無しですら圧倒したサノスは、再びキューブを拾い上げると強力なフォースフィールドでまたもヒーロー達を完全に拘束する。
キューブの力でタイタンの軌道を願っただけで戻したサノスは、その力を用い遂に計画の最終段階へ移行する。

それが果たされてしまっては終わりの最悪の願い、サノスは自らの体をエネルギー体に還元し消失していく…
体がエネルギーとなり、キューブすら必要となくなり捨て落としたサノスは完全となったその姿をヒーロー達の前に現す。

サノスは今や、宇宙と一体化した神そのものとなったのだ!



神そのものとなったサノスとその軍団へマーヴェル達は懸命に戦いを挑むが、こうなってしまってはもはや彼を止まるものがない。
ムーンドラゴン、エロスと次々に戦士達は戦闘不能になっていく……
そして更にサノスの力によってタイタンでは彼の僕たる悪魔のような金属生命体が湧き始め、生き残ったヒーロー達を襲撃していた。
恐ろしいほど強力なサノスのしもべ達により、遂にアイアンマンすらも倒れ、最後に残ったのはキャプテンマーベルのみとなってしまった!

しかし、その中でももう1人巨悪に挑む影があった。それこそが復讐の戦士ドラックスであり、全く怖気付くことなく果敢にサノスへ挑む!
破壊者(デストロイヤー)の名を冠し、サノスを倒すために生まれたドラックス。彼の怒りは神に対しても衰えることなくエネルギー衝撃波の応酬を繰り広げる。

凄まじい激闘の中、サノスはドラックスを嘲る「貴様は余をその理由も知らずに憎んでいるが、なぜ貴様がそれほどまでに憎しみを抱えているのか教えてやろう。貴様がデストロイヤーとなる以前の記憶全てを呼び起こしてやる!」
サノスはデストロイヤーに光線を放つと、彼に封印されていた思い出が呼び起こされていく……

時代が遡り地球にて、ラスベガスにエルヴィス・プレスリーのライブを見に行った父、母、娘の3人の親子が車に乗り夜のハイウェイを疾走していく…
しかしその夜空には偶然サノスの宇宙船が居合わせていたのである。
かつて地球に極秘裏に潜入していたサノス達は、地上の車を見つけ宇宙船が目撃された可能性を鑑みレーザー光線の一閃で家族を葬り去った。
実際に目撃されていたかどうかは定かでは無い。しかし、サノスにとって矮小な地球人の命など気にも止めるものではない。見れられたか見られてないか、そんなことはどうでも良いのだ。
ただ、可能性があったから始末した…それだけだった。

しかし奇跡的に娘は生き残り、彼女はメンターに発見されタイタンで育ち今や地球を守護するヒーローの1人、ムーンドラゴンとなった。

そして死して宇宙を彷徨う父の魂は、クロノスの手で記憶を封印され新たな肉体を得て蘇ったのだ。復讐の戦士、ドラックス・ザ・デストロイヤーとして!


封印されていた記憶が蘇ったドラックス。サノスはこれが彼にとって絶大な精神的ダメージを与えると目論んでいた。
…だがその目論見は外れる。デストロイヤーは怒りと共に立ち上がる。
「俺の貴様への憎しみはより高まったぞ!サノス!この思い、理由を知り更に貴様を確実に破壊せねばと怒りが増していく!
貴様は俺を殺せない!俺が不滅の魂から蘇ったように、貴様は俺を倒すことはできない!」

復讐鬼ドラックス・ザ・デストロイヤーは、自身の宿命と共に再び魔王へ立ち向かっていく!





一方、生き残ったヒーローとして応戦を続けるマーヴェルの所に、謎のロボットが出現する。
それはこれまでにも幾度となくその力を発揮していたタイタンのスーパーコンピューター、アイザックが自身の姿を人型に投影したものであった。
アイザックは戦闘を記録するために現れたのだと語り、マーヴェルの「お前はどちらの味方なんだ」という問いに「私はオープンコンピューターです故、誰とは構わず全てのために働きます」と返す。
そしてアイザックの「キャプテンマーベルが存在し続ける限り、その怪物は無限に現れて続けるようプログラムされている」という言葉にヒントを得たマーヴェルは、
ネガバンドを重ねリックへと変身を遂げることで、自らの存在を消し去り怪物達の活動を停止することに成功する。


リックはサノスが投げ捨てたコズミックキューブを拾い上げると、アイザックの力で地球にテレポートしてもらい、故郷の星への帰還に成功する。
キューブを手にサノスを倒す策を練るリック……そして彼はあることを思いつく。


神として空間に君臨するサノスに話しかけるリック。「おいサノス!お前は結局キャプテンマーベルを倒せてないだろう。
そりゃ今のお前なら瞬き一つで世界を支配できるのかもしれないが、元のままじゃマーヴェルに全く歯が立たないチキンだぜ!」

「貴様!言わせておけばこの世界の支配者、宇宙の皇帝たる余に愚かなことを!余こそが力、余こそが全知なのだ!
貴様の分身をネガティヴゾーンより呼び出すがよい、矮小なる羽虫よ。余が分子の一片に至るまで粉砕してくれる!」


リックの挑発に乗り、サノスはエネルギーボディから再び物理的肉体を持つ姿へと変貌を遂げる!
そして爆炎の中、リックは両手を打ち鳴らし変身する…銀河の守護者、キャプテンマーベルに!

「目にもの見せてやるよ!紫のアホヅラさんよ…!」

「その通りだサノス…!食らうがいい!!」

そして遂に、宇宙の命運を賭けた決戦が始まる!



これに備え、超存在イオンによってパワーを強化してもらっていたおかげで、キャプテンマーベルはサノスすら怯む格闘をお見舞いする。
しかしサノスも負けてはいない。コズミックパワーで得た迸るエネルギーが彼をさらに力強く、素早くさせ、
マーヴェルにマウントを取って痛烈な打撃を加えキャプテンマーベルに敗北の危機が迫る…だがその時、地球上空で瞬く光をサノスが見つける。
彼の地球侵攻のための艦隊がアベンジャーズの活躍によって壊滅させられていたのだ!
キャプテンマーベルはもはや敵ではないと言うサノスは、アベンジャーズへの対処のためその場をワープで離脱する。

ボロボロになり血を流すマーヴェル。そこにまたもアイザックが出現する。
アイザックは「コズミックキューブから力を得たサノスに対抗しうるのはコズミックアワネスを持つ者のみ」と語る。


一方宇宙から帰還したアベンジャーズを、サノスは物陰から監視していた。
サノスはアベンジャーズを地球から離れている間に、地球の時間/空間の位相をズラすというとんでもない荒業を成し遂げていた。
宇宙にいたアベンジャーズは地球の時空間とのズレが生じ、時間軸から外れたことで地球に戻ってきた瞬間消え去ってしまう!


キャプテンマーベルはリックが持ってきていたサノスに力を吸収されたコズミックキューブを拾い上げると、ここに勝利の鍵があると直感する。
するとそこに先ほど消失したアベンジャーズの1人、マンティスが出現する。
マンティスはアベンジャーズが時空間のズレにより消え去りサノスと戦うことが不可能になってしまったことを告げる。
もはや1人で戦うしかないと、孤独な最後の決戦が来たることを覚悟するマーヴェル……

その頃サノスは勝利を確信しデスへ語りかけていた。デスは未だ何も彼に話すことすらしてくれないが静寂の中に余への賞賛の心があるのだろうと勝手に迫るサノス。
しかしデスはサノスのことなど気にもとめず、空に輝く一つの星を凝視していた。何を見ておるのだと問うサノス。
デスの視線の先の星の輝きが増し、何かが近付いてくる……

「貴様を倒す為、今一度参上する!何度でも、何度でも、何度でも貴様の前に立ち塞がってやる!

貴様は絶対に逃げられんぞ!貴様は絶対に俺を殺せない!俺は貴様の破壊者(デストロイヤー)だ!」




サノスに立ち向かえるヒーローはマーヴェル1人ではなかった!サノスの仇敵、ドラックス・ザ・デストロイヤーがタイタンより遂に地球に辿り着いたのである!
ドラックスの強烈なエネルギーブラストの一閃がサノスの体をブチ抜く

キャプテンマーベルとドラックスが合流し、2人の宇宙最後の守護者がサノスに対峙する。




するとサノスは、もはや戯れはこれまでと再び物理的肉体を捨てた神の姿となり、致死的なビーム攻撃を乱射する。
念動力でビルすら持ち上げ、2人に迫る神サノス。

再び防戦一方になる2人のもとに、マンティスとアイザックの思念体が現れサノスを倒すあるアイデアをもたらす。
神とは、信者がいなければ力を持ち存在することができない。
サノスには信者など1人もいないにもかかわらず、彼は神として君臨している…これは、彼自身の力ではなく
力が奪われたと思われていたコズミックキューブにまだパワーの供給を依存しているのではないか?というものだ。
コズミックキューブを既に不要だと投げ捨てていたサノスだったが、これは我々から注意を逸らすためのものだったとしたら……
マーヴェルはコズミックキューブを破壊しようと試みるが、そこにサノスが急襲する!「勘付きおったな!」とビームを放つサノス。
もう一度キューブを破壊するため迫るキャプテンマーベル。
しかしサノスは時空間を歪め、彼を破壊しようと世界そのものを狂気の渦に侵食させていく

世界がいとも容易く歪みと混沌に支配されていく中、マーヴェルのみがイオンから授けられたコズミックアワネスのおかげでこれに立ち向かうことができていた。
キューブに手を伸ばすクリーの戦士、そこにサノスはマーヴェルへ直接力を使い、急激な老化を促進させていく…肌はシワまみれに、髪が抜け、全身が時の流れに襲われていく。

しかし、彼の決意と強靭な精神力を宿した瞳は輝き続ける。全ての力を振るい、今マーヴェルはコズミックキューブを粉砕した!!



エネルギーの奔流が発生し、サノスの悲鳴が響き渡り、宇宙が、世界が元の姿へ戻っていく……


デスはただ1人、宇宙の極地でサノスの失敗を受けてとても愉快そうに高笑いしていた。
サノスが何をしても反応一つ見せなかったデスは、皮肉なことにサノスが全てを失って初めて感情を見せたのであった…


世界から危機は去った。力ある者が結集し、死力を尽くし、キャプテンマーベルを筆頭とした勇者たちの力で、なんとか銀河1の邪悪の陰謀は阻止されたのであった……






……………以上がキャプテンマーベル率いるヒーローたちとサノスの大激戦のあらましになります。
アイアンマン55号で存在が明らかにされたサノスが本気で地球侵略を開始し、その絶望的なほど強大で凶悪なパワーを誇示する1973年から1974年にかけてのこの一連のサノスウォーは
初めて登場したに等しい新参ヴィランながら凄まじい存在感とキャラクター性をマーベルユニバースに打ち立てることとなりました。

そしてここから、サノスは悪のカリスマの道を着々と歩み、今よく知られている1990年代にはインフィニティガントレットへ、
そしてこの2018年には、スクリーンにてインフィニティウォーへ、という様にマーベルに無くてはならないキャラクターへと成長したのです。

しかし本作は気高きキャプテンマーベルの格好良さ、そして恐るべきサノスの力、と読んでいててワクワクさせられっぱなしの物語で
キャリア初期にここまで凄まじく、最高の物語を作り上げていたのかスターリンは!!!と実際に読むと本当に感動しっぱなしなんですよ。
ディッコがドクターストレンジで描いていた時のような、スターリンの前衛的なで前後不覚に陥る様なサイケでカオスなアートも凄まじく
最後の世界が混沌に飲まれる中戦うマーヴェルを描くアートは本当に心揺さぶられるので是非とも最初のページからご自分の目で確かめていただきたいのです。

今回は映画見たパッションをそのままに物事の要点だけあらすじとしてがガーッと書いてしまったのですが、やはりスターリンの物語の肝はその「語り」と「迫力」なんですよ。
戦いに挑む戦士達のモノローグ、英雄と怪物達の仰々しいセリフ回しはまさに英雄譚、神話なのです。ジャック・カービィと同じく、スターリンは現代で神々の戦いを語ろうとし、見事な作品を完成させました。

これは本当に彼の魂のこもった文を読んでいただかなければ実感できない部分ばかりだと思います。
ですので是非とも、是非とも実際に買って読んでくださいほんと。あらすじだけ知っててもだめなやつなんですマジで。(ここまで書いててそれを言うか)

いきなり原書が難しい方はまずとりあえず、今翻訳が発売されている「インフィニティガントレット」を買いましょう。
そして、次は是非とも1970年代のキャプテンマーベル、そしてアダムウォーロックを読み、僕が衝撃を受けたマーベルの神話体験を感じていただけたらと思います……



では、また次回
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